真皮についていない脂肪は使えない
美容整形の脂肪吸引では、名前の通り、脂肪を吸引するのですが、この取り除いた脂肪を捨てずにリサイクルすることができます。こうした考えは意外と古くからあり、研究されていたのですが、長い間、真皮もついていない脂肪はくっつかないと考えられていました。脂肪のリサイクルを研究している人も少なくなかったのですが、常識を覆すほどの成果は発表されていませんでした。しかし、80年代には脂肪吸引が頻繁に行われることが多くなったことから、リサイクルの研究の本腰を入れてされるようになりました。
シリコンバックの衰退
美容整形で取り除いた脂肪のリサイクルするにあたって、顔面への注入は学会などでもすぐに認められたのですが、バストへの注入はなかなか認められませんでした。バストへの注入が認められなかった背景としては、シリコンバックで十分と考えられていたことが挙げられます。しかし、平成三年くらいから状況は一変します。アメリカでシリコンバックによって乳がんが発生したという訴訟問題が起こりました。その余波が日本にも伝わり、シリコンバックの使用が控えられるようになりました。その代わり、生理食塩水バッグが普及したのですが、感触が悪いなどデメリットが多かったために、バストアップ手術の人気は低迷してしまいました。そんな背景からバストへの脂肪注入の研究が盛んになり、実際に脂肪を注入できることが実証されました。
